重さをなくした少年がいました。
彼は軽い一蹴りで、高く高く飛び上がってしまうのです。
〜僕の重さは何処にいってしまってるのだろう・・・〜
と少年は考えました。
そして
〜母親の胎内に在るのではないか〜
と考える様になりました。
母親を知らない彼は、やさしくしてくれる女性を、
自分の母親だと思いました。
そして
ついに、その子宮をナイフで切り裂いてしまったのです。
返り血を浴びた彼は、
ほんの少し重さを感じる様になりました。
こうして彼は次々と同じことを繰り返していったのです・・・。
彼処にみえる頬や目の落ちくぼんで、
背中をまるめているのが彼です。
今では誰もが彼を避ける様になってしまいました。
何故なら、
重さのなかった頃の彼は、
天使の擬態だったのです。

Photo and text by Bee KANNO
Bee : info@bee-kanno.co.uk
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